トップランナー講演

格闘家・小比類巻貴之氏が実践から得た
「成長のために大切な3つのこと」

格闘家・小比類巻貴之氏が実践から得た 「成長のために大切な3つのこと」

2016.10.05

  • トップランナー講演

UTグループは社員が学ぶ場として、各界のトップランナーの方々に講演をしていただく社内セミナーを定期的に開催している。今回の講師は格闘家の小比類巻貴之さん。ファイターとして、指導者として見いだした、「成長のために大切な3つのこと」とは。
(講演日:2016年7月)

Profile

小比類巻貴之(こひるいまき たかゆき)

K-1ファイター、格闘家
K-1 WORLD MAX ~日本代表決定トーナメント~ 2004,2005,2009史上最多3度の優勝
ISKAオリエンタル世界スーパーウェルター級王者

1977年11月、青森県三沢市生まれ。13歳で格闘技に目覚め、14歳から極真空手を始める。その後、極真ジュニア大会、県大会、東北大会と優勝し、日本3位となる。
極真全日本ウェイト制大会、最年少出場後、キックボクシングに転向。デビュー以来、5連続KO勝利で全日本王者を倒し、K-1 WORLD MAXの看板選手となり、2004年、2005年、2009年の3度、史上初となる、K-1 WORLD MAX 日本トーナメント3度優勝を飾る。
“ミスター・ストイック”の愛称で親しまれ、長身を生かした得意の鋭い蹴り技で日本の格闘技界を盛り上げた。
現在は都内、福岡などにジムを開設し、選手として活躍する一方、後進の指導・育成にあたっている。
著書に『あきらめない、迷わない、逃げない。~挑みつづける人の「心の習慣」』(サンマーク出版)がある。

ファイターとして、指導者として格闘技を追求

本日はこのような機会をいただきありがとうございます。小比類巻貴之です。実は若山社長は僕のジムに通ってくださり、ジムのスタッフにも本当に親しまれています。その若山さんとのご縁で、皆さんの前でお話できることをとても感謝しています。ありがとうございます。

僕のことを簡単に説明しますと、14歳、中学校2年生のときに格闘技を始めました。プロのリングで戦いたいと思って青森県三沢市から一人東京に上京し、キックボクシングでプロデビューしました。

キックボクシングで世界チャンピオンになり、それでK-1の道が開けて、K-1という舞台で世界の強豪と戦ってきました。残念ながらK-1の世界チャンピオンには手が届きませんでしたが、K-1 WORLD MAX 日本代表決定トーナメントで2004年、2005年と連続で優勝し、2009年にも優勝して、3度チャンピオンになりました。

そして今度は自分が多くのチャンピオンを育てたいと考え、恵比寿に「K-1 GYM EBISU 小比類巻道場」というジムを構えて、日々格闘技を追求しています。ジム2年目になりましたが、日本チャンピオンが1人生まれました。

今は指導者として多くの選手の成長を後押ししているわけですが、きょうは成長のために大切だと感じた3つのことをお話ししたいと思います。

1つ目は「あきらめない心」です。そして2つ目は「自信を付ける」、そして最後の3つ目は「感謝の心」です。

追い込まれても「あきらめない心」を生み出す方法

まず1つ目、「あきらめない心」について話します。

今僕は、選手たちを送り出してセコンドをしています。

戦いの場面では、想像以上に相手が強くてコーナーに追い込まれてしまうときがあります。たたかれます。そうなってくると、まずは顔を守ろうと手を上げます。もっとやられると、だんだん小さくなっていきます。

ここで皆さんに質問です。やられている選手に、セコンドの僕は何て声を掛けるでしょうか。

聴講者A:前を見ろ。

前を見ろ。ものすごくいいですね。90パーセントぐらい正解です。

聴講者B:胸を張れ。

そうです。皆さん僕の本を読んでいますね。あっさりとばれてしまいました(笑)。それは胸を張れということです。

ピンチのときこそ胸を張れ

僕もそうだったんですけれども、速いパンチを連発で打たれると、相手の手が2本じゃなくて、3本、4本、5本に見えちゃうんです。もう怖くて、目を閉じちゃいます。そうなると、勝手に体が小さくなっちゃいます。

でも、やばい、危険だ、ピンチだと思うときこそ頑張って、まずは胸を張るんです。

胸を張ると、全体に視野が広がるんです。そうなると、あれ、手は2本しかないじゃん、と。パンチが2つ見えてくるんです。見えてきたら、ブロッキングができるんです。ブロッキングできたら、今度は余裕が生まれて、手を返すことができます。

なので、窮地に追い込まれたときこそ、しっかりと胸を張れ、と僕は必ずセコンドします。頑張って頑張って胸を張るんです。そうするとなぜかブロッキングしてパンチを返すんです。

あきらめなければ、チャンスは生まれる

このとき面白いのが、打っているほうは、もうこれで倒せると余裕を持っているんです。ラッキー、これはいけるぞと。でも相手は胸を張ってきている。そのときにバーンと1発くらうと、逆転する可能性があるんです。だから追い込まれたとき、ピンチのときには必ず胸を張りなさい。胸を張ると2本の手が必ず見えてくる。そうしたら攻撃を出すチャンスが必ず生まれる。

「あきらめない心」は、追い込まれているときにいかに胸を張れるか、ということだと思います。

[ NEXT → スネを鍛えることから学んだ、「自信」の付けかた ]

NEXT 1 2 3

PAGE TOPへ

SNS